top of page
  • seiji kasai

2019.8.5-9 夏山合宿2019 穂高連峰

更新日:2021年5月3日


  今年の夏山合宿は、涸沢にBCを設けて北穂高と奥穂高をピストン。 天候にも恵まれ当初の計画通り全ての行程を歩くことができました。   参加者 部員12名(1年2名・2年10名)・顧問2名 / 計14名   初日の上高地では、梓川の川面に立ち上る川霧のかなたに猛々しい焼岳をはじめ西穂から奥穂にかけて荒々しいスカイラインが圧倒するような景観で我々を迎え入れてくれました。 そして、明神、徳沢を経て横尾大橋をわたるころになると、容赦なく夏の厳しい日差しが体力を奪い、本谷橋から涸沢にかけての本格的な山登りに至っては、初日特有の荷重に耐えながら気持ちでベースキャンプ入りしました。   翌朝にはモルゲンロートに照らし出された北穂高めざして出発。南稜テラスに至るまでの鎖場の難所も三点支持で乗越し、背後の前穂の頂と肩を並べる頃にようやく北穂高の山頂に立つことができました。 その頂きからは、大キレットを隔てて槍ヶ岳の勇姿も望まれ、昨年訪れた立山連峰から南には雲湧く富士まで三百六十度のパノラマが広がっていました。   翌日は、さらに風もない絶好のコンディションに恵まれ、雪渓とお花畑広がるパノラマコースからザイテングラートに取り付き、落石に細心の注意を払いながら国内第3位の高峰奥穂高岳の山頂に立ちました。まさにその警護に当たるかのように屹立するジャンダルムをはじめ、眼下には梓川の流れに沿って上高地の緑なす森林の絨毯が広がっていました。   そして、名残惜しくも涸沢に別れを告げた下山の日には、明神にて左岸に渡り、その昔、日本アルプスの名付け親として名高い宣教師ウェストンを案内したとされるガイド、嘉門次の小屋にて特製の岩魚焼きに舌鼓を打ち、さらに穂高神社と奥の院である神秘的な明神池にも立ち寄り、山行の無事を報告しつつ合宿の締めといたしました。   途中、野球部の春夏通じて甲子園初勝利の報が届く中、さぞかしそのスタンドは感動の坩堝であろうことを想像しつつも、こちらは大自然の造形美に包まれたホンモノのアルプスで過ごす幸せをかみしめての山の日々を過ごしました。 それはまさに、「日日是好日」山行と呼ぶにふさわしい濃い合宿の日々となりました。  


 


閲覧数:494回0件のコメント
bottom of page